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イタリアを知る本 〜 ガイドブックだけじゃない

ガイドブック以外にも、イタリア旅行前後に楽しい本はいろいろ。
また、旅行者とは違う視点でイタリアを知りたくなったら手にしたい本も。
たんなる旅行記にとどまらない、常連さん推薦・紹介の本はこちら。
(オンライン書店へのリンク付き)
 

イタリア都市のバロック感覚
(陣内秀信 著 ・ 小学館)
建築専門の方の視点なので、旅行系の本には見られない
アングルの写真(街を俯瞰する写真やドゥオーモのクーポラを真下から見上げた写真など)も多くて楽しいです。ローマ、トリノ、ヴェネツィア、レッチェ、ナポリ、シチリアの6地域を取り上げています。 (きみち)
 

 

冷静と情熱のあいだ
(Blu-辻仁成/Rosso-江國香織 著 ・ 角川書店)
フィレンツェで絵画の修復士をする男性と、ミラノでジュエリーショップに勤める女性。ふたりはかつて恋人同士であったが、現在は別々の人生を生きている。そのふたりの現在と再会までを描いたラブ・ストーリー。

と、それだけ書くと平凡なお話ですが、この小説の特殊なところは、同じタイトルの小説が2冊存在すること。男性・阿形順正の視点で描かれた「冷静と情熱のあいだ・Blu」と、女性・あおいの視点で描かれた「冷静と情熱のあいだ・Rosso」の2冊。「Blu」のほうは辻仁成、「Rosso」のほうは江國香織と著者もふたり。この話を映画化するのは難しいだろうけれど、1章分ずつ交互にテレビドラマ化したら面白いのに、と思う内容でした。(きみち)

2001年に映画化されました。  映画案内

ヴェネツィア―水上の迷宮都市
(陣内秀信 著 ・ 講談社現代新書)
(あきらさん推薦)

   

ナポリの街の物語
(寺尾佐樹子 著 ・ 主婦の友社)
生活感が程よく出てて写真がきれいです。(SSさん)

イタリア本マニアの私の一番のお気に入り。ナポリのことだけでなく、「ナポリ人」の事が良く分かるのが面白い。(erikoさん)

シチリア島の物語
(寺尾佐樹子 著 ・ 主婦の友社)
「ナポリの街の物語」と同じ作者。でも「ナポリ・・・」の方が文章に勢いがあると思うんですが… (erikoさん)
イタリアの食と街と人と ....本とビデオのセット
(パンツェッタ・ジローラモ 著 ・ベネッセ)
ビデオはジロー・ファンにはいいかもしれませんが、はっきりいって私は物足りなかった。本のほうが写真が綺麗だし面白かったです。 (ふらんちぇすかさん)

 

さっそく本を手に入れよう!

現在、書店にて購入可能な本には、オンライン書店へのリンクを貼ってあります。

版元切れ・複数の主要な書店で在庫切れしている本には、リンクしていません。

書店在庫切れの本は……

古書店やオークション、フリマに出品されていることがあります。新本ではありませんが、格安で入手できることも多いです。(本の状態や送料は、事前に確認しましょう)

 

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私のイタリアプロジェクト
(中村利恵 著 ・ 株式会社アリアンナ)
イタリア留学の2年間を綴ったエッセイですが、主人公が会社を休職してイタリア留学するまでの、心のゆれ、イタリアで遭遇する様々な出来事、イタリアで見・聞・感じ・考えたことを等身大で綴っています。(アリアンナさん)

詳細・購入の申し込みはこちらのサイト内[BOOK]のコーナーで 

私自身はイタリアへは旅行で数回訪れた程度、合計しても1ヶ月半ほどにしかなりませんが、その短い滞在の中で感じたこと、体験したことと重なる部分があったりして楽しかったです。正時ではない時報とか、資生堂や日本の武道の認知度とか。また、新たな発見もたくさん。料理後の油の捨て方とか、挨拶の持つ意味とか。生活したからこそわかる”何か”に加えて、日本人が持つ疑問をイタリア人に聞いた時の回答があって、単なる体験記を越えたものであると思います。(きみち)

破産しない国イタリア
(内田洋子 著 ・ 平凡社新書)
新書にしては内容が新しいです。そして面白いです。
余りに内容が酷ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんがイタリア人が編集している雑誌にも同様な記事が載っていましたのでイタリアを悪くかきすぎているともいえないでしょうね。(Signora Forseさん)

内田さんは「イタリアンカップチーノをどうぞ」という本でライトで明るめにエッセイ本出されてたんですが、破産〜は一転して結構ハードでディープです。(niraさん)

内容はもちろん、住宅・車社会・食生活など、それぞれのトピックにまつわるイタリア人の生活・思考が描写されている、という書き方がおもしろい。それぞれ実際のモデルがいたり、実話を元にしていたりして、日本人の目から見たイタリアというのではなく、客観的に書かれています。また、それらの話を裏付けるデータ付き。新書ですが読み応えありです。

イタリアに限らず、どんな国でも社会はそれなりに問題を抱えているものだということは、常識として頭では理解していることだけれど、実態として、イタリアと日本では問題となることがこうも違うのか、ということがよくわかります。そして、そういった問題が表出してくる根底にあるものが、---宗教であったり、民族や文化・歴史の違いであったり---違うのだということも。

イタリアという国の様々な面を知りたいと思う方には、良い本だと思います。ただ、一度もイタリアへ行ったことがない人は、先に読むと暗いイメージが先行してしまうかも。イタリアへ行ってから読むことをお勧めしたいです。(きみち)

 

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南イタリアへ!―地中海都市と文化の旅
(陣内秀信 著 ・ 講談社現代新書)
一般のガイドブックではなかなか見られない南イタリアの各都市を、建築の観点から紹介しています。ナポリやパレルモはもちろん、ラクイラ、レッチェ、チステルニーノ、マテーラ・・・などなど14都市。写真もいろいろあり、ページをめくるたびに南イタリアが地中海文化圏であることを再認識します。新書でお手軽です。(きみち)
シチリアへ行きたい とんぼの本
(小森谷 慶子、小森谷 賢二 著 ・ 新潮社)
まだ知られてないシチリアのこと(あんまり
紹介されてないところ)を扱っていて、前回私がシチリアへ行ってみてよかったところが載ってる。(SSさん)



ジローラモ印のイタリア料理 1234567
(パンツェッタ・ジローラモ 著 ・ベストセラーズ)
(ジュリアーノさん推薦)
イタリア四季の旅 T・ U
(田之倉 稔 著 ・ 東京書籍)
ふらんちぇすかさん、SSさん推薦)
泊ってみたい、ヨーロッパのプチホテル・イタリア
(ダイヤモンド社)
(SSさん推薦)
『ローマ人の物語』 の旅..コンプリート・ガイドブック( 塩野七生 著 ・ 新潮社)
「ローマ人の物語」をベースにしたガイドブックです。「ローマ人・・」を読んでいなくてもじゅうぶんおもしろそうだし、読んでいれば2倍楽しいという感じ。(きみち)

 

天使のひきだし(美術館に住む天使たち)
マリアのウィンク(聖書の名シーン集)
悪魔のダンス(絵の中から誘う悪魔)
ヴィーナスの片思い(神話の名シーン集)
オレたちに明日はない?(黙示録の解読ガイド)
(視覚デザイン研究所)

宗教・神話に主題をとった絵画の解説の本で、主題ごとに図像学もふまえて説明してあります。小難しい美術書は敬遠しているひとでも、たくさんのイラスト入りの解説は読みやすいのでオススメです。(きみち)

イタリアへ行く前にぜひ出会いたかったですぅ。こんなにわかりやすく、かつおもしろく解説している本があったなんて!(yukaさん)

徹底イタリア美術案内
『イタリア美術鑑賞紀行』加筆・改題
〈1〉ヴェネツィア・ミラノ
〈2〉フィレンツェ・ベルガモ
〈3〉ボローニャ・シエナ
〈4〉ローマ・タルクイー ニア
〈5〉ナポリ・シチリア
(宮下孝晴 著 美術出版社)
都市別の編集になっていて、個別の作品に解説がついていますので、美術館にそれを持っていき、絵画の前で読んでいたりしました。(きみち)
 
 
 
 

 

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