Firenze
夕日に染まるフィレンツェを眺めに丘をあがりミケランジェロ広場へ。その帰り、フィレンツェの生活を覗きたくてスーペルメルカートへと向かう。丘からアルノ川まで降りて、川沿いを歩くことにした。 いつも表通りから眺めていた建物の側面は、こんな顔だったのだろうか。 |
![]() |
アルノ川沿いを歩く。橋をひとつ、ふたつ、みっつと越えていく。 白い陶器ばかりが並ぶショーウィンドー。ドラマで、女性たちがつくった会社が輸入したのはここの食器。ドラマに使われたココア用のポットをウインドーの真ん中に見つける。 |
![]() |
でも、日曜の午後じゃ買い物もできない。 次にフィレンツェを訪れた時にまたここへ戻ってくるだろうか。 |
![]() |
並んで歩いている彼の目は、街も景色も見ていない。彼の目に映るのは停めてある車。日本では見かけない車の前で立ち止まり、また、輸入されていない車種を見つけては指をさす。向こうから来る散歩中の老夫婦。おじいさんはときどき立ち止まり、車を指差してはおばあさんに話しかけている。あの人たちも、おんなじだ。 30年たっても、私たちはあんなふうに散歩しているだろうか。 |
Copyright (c) 1999 Kimichi All Rights Reserved