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マンモーネ 〜 マンマが一番の男たち

一般に、イタリア男=マザコンと言われていますが、その実態やいかに??
(以下の文章には女性側の想像・体験・客観的知識が混在しています。
マンモーネの男性からのご意見は入っておりませんので、その点ご留意ください)

イタリア男って優しくて強いマンマに可愛がられて育てられて、マザコンが多いと言うイメージです。女性に優しいのも、「女性(=マンマ)にはかなわない」って思ってるから優しいのかなー? (erikoさん)

「マザコンの図式」−−随分前に読んだ本に書いてあったことなので、記憶違いがあるかも知れませんし、古い話で現状と違うかもしれないのですが、「マンマ第一のマザコン男を作り出すのはイタリアの社会」というような話を読んだことがあります。それによると、イタリアの相続のシステムにその鍵があるとのこと。なんでも、男性(父親)が亡くなった場合、財産を相続する権利は配偶者にはなく、子供にあるというのです。そうすると、もしもの場合、母親の面倒を見るのは実質的に男の子、それも長男になる。(女の子は嫁いでしまいますから)専業主婦で経済的に自立していない女性の場合、長男と仲良くしておくことが、安心に老後を迎えるための第一歩だというのです。そこで、母親はいきおい、男の子には、優しく、やさしーくなってしまう。その結果、マザコン男が誕生する、という話です。 現状はどうなんでしょうね。 (きみち)

きみちさんが書いている「マザコンの図式」っていうのは、私が日伊協会に通っていた時、クラスの先生が、この研究をしているとかで、同じ話をしてくれました。もしかして、その先生が書いた本を読まれたのかもしれませんね。 (くまえさん)

マストロヤンニの役柄、とくにフェリーニの「スナポラツ」などは、イタリア男の典型だと認識してます。女好きで、かるくって、わがままで、舌が二枚あって、そのくせ弱い。さらに、永遠なる女性を常に求めている。この永遠なる女性って言うのがマンマですよねー。 (はにわさん)

きみちさんの「社会的要因」、南イタリアを思い浮かべました。長子相続。絵に描いたような男性社会です。イタリアの田舎に行くとわかりますが、おやぢというのはどうも家を顧みずにフラフラしている存在みたいです。食後にはバールに繰り出して深夜までカード。休みの日にはカルチョ。家のことは妻にまかせて、おやぢたちは遊び歩きます。しかも、家計はおやぢが握っている。そうなると、残された妻はどうするか。子供をてなづけるしかない。こうして母と息子のかたーい絆が生まれるわけです。(はにわさん)

まんもーねの夫を持つと、妻の愛情は子どもへと傾き、次世代のまんもーねが生まれる・・・・一朝一夕にはなくならないわけですね。(きみち)

イタリアの男はもう50や60のおっさんになっても、母親にべったりです。母親が亡くなると、その悲しみ様たるや,尋常じゃありません。(はにわさん)

新妻に隠れてマンマのとこにご飯食べに行く奴とか,40過ぎのくせにマンマにおんぶにだっこの奴とか・・・。で、マンマたちもそんな僕たちの操縦法を心得ていて、「死んだふり」したり、「病気になってみたり」して親離れを阻止するの。(はにわさん)

聖母信仰もマンマに起因するのかも、なんて考えてしまいます。(きみち)

イタリアでは聖母信心が爆発してますものね。聖母マリアはイエスの「母」ですからねー。なんだか、女性の存在意義なるものを型にはめられてしまったような気がして今一つなじめないんですけどね。 (はにわさん)

母系社会のグレートマザー信仰なんかとは、異質な感じがしますね。(きみち)

「イタリア男は、妻を尊重し、愛人をあまやかす。でも、最愛の女性はマンマひとり」こんなセリフが映画「ラブ・アンド・ウォー」にでてきます。 (きみち)

グラン・ブルー」のモデル、エンツォ・マイオルカ氏が、この映画に不満を持っていた点のひとつは、最愛のマンマが「不機嫌で醜い存在」として描かれていたことなんですって。 (きみち)

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