旅情
ヴェネツィアを訪れたジェーンは、その明るさと勢いでペンシオーネの女主人と意気投合。さっそく乾杯をと用意したのは、ジェーンがアメリカから”密輸”したバーボンとペンシオーネにあったチンザノを混ぜた即席のマンハッタン。アメリカとイタリアのお酒を混ぜて「友好のために」なんて言うジェーンって、結構粋じゃないですか。オリジナルのマンハッタンはバーボンを使用したそうですが、現在はカナディアン・ウイスキーを使うのが主流なんだとか。でも、ここはジェーンにならってバーボンを使いましょう。
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マンハッタン
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材料
- バーボン・ウイスキー … 40ml
- スウィート・ベルモット … 20ml
- アンゴスチュラ・ビターズ … 1滴
作り方
- 材料をステア(混ぜる)してから、カクテル・グラスに注ぐ
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世界中がアイ・ラブ・ユー
夏休みをパパと過ごすためにヴェネツィアを訪れたジューナ。ディナーの前に注文したのは、ヴェネツィア生まれのカクテル、ベリーニ。そして、料理を待つふたりの目に飛び込んできたのは、パパが心ときめかせているあの女性! ベリーニはルネサンス期の画家のジョヴァンニ・ベリーニの名前にちなんで名付けられたカクテルで、1948年にヴェネツィアで彼の展覧会が開かれた時に、記念に作られたのだそうです。ハリーズ・バーが発祥地。
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ベリーニ
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材料
- スパークリング・ワイン
… 90ml
- ピーチ・ネクター
… 30ml
- グレナデン・シロップ
…
1滴
作り方
- フルート型のシャンパン・グラスにピーチ・ネクター
とグレナデン・シロップを入れて、軽くステアする
- スパークリング・ワインを注ぐ
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リプリー
「マティーニを作ってくれ」ディッキーと会った日、トムはそのことばに返事を躊躇します。それは、作り方を知らなかったから。そんなトムが、ヴェネツィアの部屋にマージを迎え入れた時には、「マティーニでも飲むかい?」と自分からマティーニを作り始めます。トムの変化を感じ取ったマージは少しずつ彼を疑い始め・・・・・。そしてその疑いは指輪を見つけた時に確信へと変わるのです。
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マティーニ
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材料
- ドライ・ジン … 50ml
- ドライ・ベルモット … 10ml
作り方
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ゴッド・ファーザー PART 2
革命前のキューバで落ち合ったマイケルと兄のフレドー。フレドーは、マイケルのようになりたかったと打ち明けながら、バナナ・ダイキリを注文します。臆病なフレドーと甘口のカクテル、バナナ・ダイキリ。やっぱり彼ではゴッド・ファーザーは務まらないのかもしれません。そのあとのお酒の席でフレドーが皆に勧めるカクテルはピニャ・コラーダとクーバ・リーブレ(=ラム・コーク)。土地柄か、ラム・ベースのカクテルばかりです。”自由なキューバ”という意味のクーバ・リーブレを手にしたマイケル。裏切り者は兄であることに気づいたのは、その直後でした。
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フローズン・バナナ・ダイキリ
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材料
- ホワイト・ラム … 30ml
- バナナ・リキュール … 10ml
- レモン・ジュース … 15ml
- シュガー・シロップ … ティー・スプーン1杯
- バナナ … 1/2本(スライスしておく)
- クラッシュド・アイス … 3/4カップ
作り方
- 材料をミキサーにかける
- ソーサー型のシャンパン・グラスに注ぐ
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ゴッドファーザー
最後にひとつ番外編を。映画に登場するのではなく、映画のタイトルと同じ名前のカクテルです。イタリア産のリキュールとアメリカのウイスキーでつくるところが、イタリアン・マフィアを表しているのでしょうか。イタリア+アメリカでも「友好のために」とはならないかも。
■ゴッドファーザー
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材料
- ウイスキー … 45ml
- アマレット … 15ml
作り方
- ロックグラスに氷を入れておく
- ウイスキー、アマレットを注ぎ、マドラーで軽くステアする
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◇ レシピ・カクテルに関する記述は以下の本を参考にしました。
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