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おいしいイタリア〜パスタ、パスタ、パスタ!

グラン・ブルー

タオルミーナでの潜水の大会を前に、ジョアンナがジャックとエンゾに会ったのは海に面したホテルのレストラン。マンマの姿を見つけたエンゾは、外で食べたのがわかるとマンマはいい顔しないんだ、と自分が食べていたスパゲッティの皿をあわててジョアンナの前へ。そこへジョアンナの注文したスパゲッティを手にしたカメリエーレが……。それでも、にっこり笑ってスパゲッティをほおばるジョアンナっていいひと。

スパゲッティ・アッレ・ボンゴレ

材料(2人分)

  • スパゲッティ … 200g
  • あさり (殻つき、砂出ししておく) … 300g
  • にんにく … 1かけ
  • 赤唐辛子 … 1本
  • オリーブオイル … 大さじ1 1/2
  • 白ワイン … 大さじ2         
  • 塩 … 適量
  • パセリ(みじん切り) … 大さじ2

作り方

  • にんにくはつぶし、赤唐辛子は輪切りにしておく
  • スパゲッティを茹で始める
  • オリーブオイルでにんにくを炒め、香りが出たら赤唐辛子を加えてさらに炒める
  • あさり、白ワインを加え、ふたをしてあさりの口が開くまで蒸し煮にする
  • 塩で味をととのえる
  • スパゲッティが茹で上がったら、あさりの鍋に加えて混ぜる
  • 皿に盛って刻みパセリをふる

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哀愁のフローレンス

ヴィクトリアに大胆なアプローチを続けるヒューゴは、なんとリストランテを貸し切って2人だけのディナーへと彼女を誘い出します。スパゲッティ・ジェノベーゼを食べながら「ジェノベーゼに使うバジリコは、刻むのではなくすりつぶす方がおいしいんだ」と、薀蓄をかたむけるヒューゴ。その直後にヒューゴはプロポーズ。でも、プリモでプロポーズなんかしちゃって、OKでなかったらその後の食事はどうするのでしょう?
バジルの産地、ジェノヴァの名前がついたソース。手間はかかりますが、フレッシュバジルが手に入ったら作ってみましょう。

スパゲッティ・ジェノベーゼ

材料(2人分)

  • スパゲッティ … 200g
  • 生のバジル … 4−5枝
  • パセリ … 1枝
  • にんにく … 1/2かけ
  • 松の実 … 大さじ1 1/2
  • オリーブオイル … 大さじ3  
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量
  • パルメザンチーズ … 大さじ2

作り方

  • 松の実を中火で煎る
  • バジルとパセリの茎を除き、細かく刻む
  • つぶしたにんにくをすり鉢でペースト状になるまでする
  • 松の実、パセリ、バジルの順に加えていき、すり混ぜる
  • 塩、コショウを加えたあと、パルメザンチーズを少しずつ加えてすり混ぜる
  • スパゲッティを茹で始める
  • オリーブオイルを少しずつ加え、なめらかなペースト状にする
  • 茹で上がったスパゲッティにペーストを和え、皿に盛る

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フェリーニのローマ

地方から出てきた若者がトラットリアへ行くと、「一人で食べると悪魔が寄りつくわ」と女主人に言われて、無理矢理相席にさせられてしまいます。「カネローニ、ペパローニ、リガトーニ。町一番の味だ」というお勧めに従い注文したのは、トマトソースのリガトーニ。パスタの種類は聞くのに、ソースの種類を聞かないところをみると、ソースは1種類しかないのかも。 リガトーニは筋の入ったマカロニ状のショートパスタ。マカロニよりちょっと太めです。

リガトーニ・アル・ポモドーロ

材料(2人分)

  • リガトーニ … 180g
  • トマトの水煮缶 … 1缶(400g)
  • 玉ねぎ … 1/2個
  • セロリ … 1/4本
  • にんにく … 1かけ
  • オリーブオイル … 大さじ2
  • 固形スープのもと(チキン) … 1個
  • 固形スープのもと(ビーフ) … 1個
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量

作り方

  • つぶしたにんにくをオリーブオイルで炒める
  • にんにくがきつね色になったら、みじん切りにした玉ねぎを加えて色づくまで炒める
  • 薄切りにしたセロリを加えてさらに炒める
  • つぶしたトマトの水煮を缶汁と一緒に加える
  • 固形スープのもとを加え、かき混ぜながら弱火で30分ほど煮詰める(目安は木べらですくえるぐらい)
  • 塩、コショウで味をととのえる
  • 茹でたリガトーニとトマトソースを和え、皿に盛る

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マカロニ

ラストシーン、家族が食卓を囲むテーブルにマカロニののった皿が並びます。大勢での食事は楽しいものですが、この日はしんみり。席にいないアントニオのために、彼の席にも皿を並べるロバートの心遣いにホロリとさせられます。きっと、日曜日のお昼には毎週みんなでこんなふうに食卓を囲むのでしょう。ラグーをかけたマッケローニは、かのロッシーニもお気に入りで、作曲の時は必ずチェンバロの前にマッケローニを置いていたという話もあるほどです。ナポリのおふくろの味、ラグーは日曜日の午前中、陶器の鍋で煮込むのが正式なんだとか。

マッケローニ・アル・ラグー

材料(2人分)

  • マカロニ … 180g
  • 豚肉(ロースまたはバラのかたまり肉) … 400g
  • トマトの水煮缶 … 1缶(400g)
  • 玉ねぎ … 2個
  • セロリ … 1/2本
  • にんじん … 1/2本
  • 赤ピーマン … 1個
  • にんにく … 1かけ
  • バジル … 1枝
  • オリーブオイル … 大さじ2
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量

作り方

  • 肉は穴をあけてバジルを押し込み、塩、コショウをして、タコ糸で縛っておく
  • 玉ねぎ、セロリ、にんじん、赤ピーマンはそれぞれ大き目に切っておく
  • つぶしたにんにくをオリーブオイルで炒め、肉を入れて表面を焼き固める
  • 野菜と水40ccを加え、ふたをして、肉に火が通るまで30分ほど蒸し焼きにする
  • トマトの水煮を缶汁ごと加え、弱火で肉が柔らかくなるまで1時間ほど煮込む
  • 塩、コショウで味をととのえ、茹でたマカロニをトマトソースで和える (肉と野菜は別に盛り、メインディッシュにする)

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ゴッド・ファーザー PART 3

「木曜日はニョッキ」ということばがありますが(なんで木曜日なんでしょうね?)、ジャガイモを材料にしたこのニョッキもパスタの一種です。隠れ家を訪れたメアリーに、ニョッキの作り方を教えるヴィンセント。ニョッキは、家庭によって形や作り方に特色があるので、自分の”おふくろの味”を教えることになるわけです。こうして見るとニョッキひとつがとっても意味深。実際、キッチンに立つふたりのアツアツぶりは……。映画ではこのニョッキを食べるシーンはありませんでしたが、いったいどんなソースで食べたのでしょう? 下のレシピはクリームソースですが、トマトソースでももちろんOK。

◆ 「木曜日はニョッキ」について
イタリアでは 曜日によって食べるパスタが違うので「木曜日はニョッキ」という表現があるのだと、情報をいただきました。(ミカエラさんから)

じゃがいものニョッキ

材料(2人分)

  • ジャガイモ … 2−3個
  • 薄力粉 … 100g
  • 卵 … 1個
  • 塩 … 適量
  • コショウ … 適量
  • 生クリーム … 1 1/2カップ
  • 牛乳 … 1/2カップ
  • パルメザンチーズ … 大さじ3

作り方

  • 茹でたジャガイモをつぶして裏ごしする
  • ジャガイモの粗熱が取れたら、ときほぐした卵を加え、手早く混ぜる
  • 塩、コショウで味をととのえる
  • 薄力粉を半量ずつに分けてふるい入れ、さっくりと混ぜる
  • 打ち粉をしたまな板の上で生地を棒状にまとめる
  • 2cm幅くらいに切り分け、フォークの背で筋をつける
  • 生クリームと牛乳を中火にかけ半量まで煮詰める
  • パルメザンチーズを加え、混ぜ合わせ、塩、コショウで味をととのえる
  • ニョッキを茹でる(浮かんできたら茹で上がり)
  • ニョッキとソースを和えて器に盛る

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イタリアが舞台の映画にときおり顔を出すパスタ、おいしそうというだけではすまされない場面もときどきあります。スパゲッティをフォークに巻きつけずに食べる(イタリア旅行)のは、ちょっと食べにくそうだし、初めてで食べ方を知らないのなら(魅せられて四月)、同席のご婦人に教えてもらったほうがいいですよね。魔法使いであることを証明するのに、ヘビ使いのようにニョロニョロとスパゲッティを立ち上げる(奥サマは魔女)なんて、もってのほか。お行儀良く食べようね。

◇ レシピ・パスタに関する記述は以下の本を参考にしました。

  • 『ロザンナの毎日だってイタリアン』 扶桑社
  • 『オレンジページ 増刊 スパゲッティ&パスタ』 オレンジページ
  • シネマ厨房の鍵貸します 2』 日本ヴォーグ社

 

 

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