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こども、自転車、イタリア〜子役に注目

自転車泥棒

この作品に登場するブルーノは大人の仲間入りがしたくなる年頃。やっと仕事にありついた父親を応援しようと、父の自転車の手入れをするブルーノ。その自転車が盗まれたとなれば、大人たちに混じって盗品が売られているというメルカートに探しにいくしっかりもの。ちょっぴり情けない父親とは対照的です。リアリティを出すために素人が起用されたこの作品、ブルーノを演じたエンツォ・スタヨーラももちろん素人でした。

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ニュー・シネマ・パラダイス

愛くるしい笑顔と小生意気な言動が印象的なトト。アルフレードに禁じられても何度も映写室に潜り込み、ついにはその作業を覚えてしまうという”門前の小僧”ぶり。トトが父のように慕うアルフレードが火事で逃げ遅れたとき、必死で救い出そうとするトトの姿に、彼と一緒になって「Aiuto!」と叫びたくなります。トトを演じたサルヴァトーレ・カシオの実際のニック・ネームもトト。そしてロケ地となったパラッツォ・アドリアーノ村の隣村、キューザ・スクラファニ村の出身であったため、この地方の方言で演じるのになんら問題はなかったといいます。

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ライフ・イズ・ビューティフル

子どもらしい子どもと言ったら、この作品のジョズエ。お風呂が嫌いで逃げ回るジョズエが母・ドーラに見つかった時「Buon giorno, principessa!」 とグイドがドーラに何度となく言ったことばを口にします。その茶目っ気たっぷりの言動に、見る側の表情も柔らかくなります。そして、”ご褒美”の戦車を見つけた時の彼の表情。この顔を見るためならグイドもドーラも、いえ、彼らでなくとも何だってしてあげたくなってしまうでしょう。ジョズエ役のジョルジオ・カンタリーニについては、まだ子どもであるという配慮から、プロフィールなどは伏せられています。

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黄昏に瞳やさしく

子どもが重要な役割を果たす作品に登場する子どもは、なぜか男の子ばかり。ところが、この作品のパペーレはちょっとくせのある女の子。自分が2人いると思い込んでいて「私じゃなくてパペーレ・セコンダが……」という彼女自身はパペーレ・プリマ。大人を食ったようなことばかり言うちょっと生意気そうな顔がかえって可愛く映ります。老教授ブルスキが舌を巻くほどの記憶力と大人の世界をしっかり見ている目。寝物語に共産党のゴベッティの話をねだるのには唖然としてしまいます。難しい設定のパペーレを演じるのはララ・プランツォーニ。

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レッド・バイオリン

バイオリンが主役のこの作品では、人間はすべて脇役。その脇役の中でも目をひくカスパー。他の子役中心の作品に登場する子どもとは違って、クリストフ・コンツェ演じるカスパーは、笑顔を浮かべることすらなかった幸薄い子どもです。小さいながらも名バイオリニストのカスパーにとって、レッド・バイオリンは体の一部のようなもの。バイオリンを抱いて眠り、取り上げられると体調を崩してしまうほどに。4歳でバイオリンを始めたというクリストフ・コンツェは実際にコンクールで優勝経験を持つバイオリニストでもあります。

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