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家族のつながり 〜 近くにいても、離れていても

グッド・モーニング・バビロン!

7人兄弟の末のふたり。建築の修復を家業とする一家の中で、「黄金の腕を持つふたり」といわれた彼らは、アメリカで映画の美術担当の仕事にその身を投じるようになります。窮地に立たされた時、彼らの脳裏に浮かぶ奇跡の聖堂は、父や兄たちとの最後の仕事でもありました。「二人が平等でいること。それがお前たちが強くあるための秘密だ」マエストロでもある彼らの父は息子たちにそう諭します。互いにとって兄弟という存在は、仲間なのか他人なのか。監督であるタヴィアーニ兄弟も、同じようなことを感じているのでしょうか。奇跡の聖堂は、斜塔で有名なピサのドゥオーモ、そして父親を演じるのはタヴィアーニ作品の常連、オメロ・アントヌッティです。

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BARに灯ともる頃

血のつながった家族というのは、本来、一番近しい存在であるはずなのだが、しばらく離れて暮らしているとお互いの気持ちは思っている以上に離れてしまうのかもしれません。そんな心のミゾを埋めようと努力する父親の姿を描いたこの作品。兵役のために離れて暮らしている息子と過ごす一日。でも、離れていてもミゾがあっても、息子は息子、父親は父親。ローマ近郊の港町、チヴィタヴェッキアが舞台です。マッシモ・トロイージマルチェロ・マストロヤンニが親子を演じます。

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みんな元気

離れ離れに暮らす、5人の息子・娘たちを父親が訪ね歩くロード・ムービー。親の目に映る子どもというのは、実際の彼らとは違うし、また、子どもの目に映る親というのも、実際の親とは違うもの。ささいなきっかけで、その現実に気づいた時、親として、子として、なにができるのでしょう。シチリアからトリノまでイタリアを縦断します。オペラが好きで5人の子どもにオペラ関連の名前をつけた父親には、マルチェロ・マストロヤンニが扮します。

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魚のスープ

家族であるということは、血のつながりはそれほど大きな意味を持たないのかもしれません。イザベラの父と母は再婚同士。兄二人は父の連れ子、姉は母の連れ子。複雑な6人の家族ではあるけれど、そうでなくても、思春期の娘と父親となれば、その関係は微妙なもの。仲の良い家族の中で、イザベラはどうしても素直に父に接することができません。本当は、映画プロデューサーとしての父を尊敬しているにもかかわらず。のんびりとした風景は、トスカーナ地方の沿岸部、オルベテッロでの撮影です。父親役はフィリップ・ノワレです。

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家族の肖像

引退した老教授の目に映る”家族”とは、その団欒を描いた絵画であり、その種の絵画をコレクションすることが彼の唯一の楽しみでした。彼の生活に突然入りこみ、家族のようになってしまったひとびとに、教授は一瞬の安らぎをおぼえます。この映画は、ヴィスコンティの健康上の理由からほとんど室内で撮影され、また主要な登場人物も6人という、限られた空間でストーリーが進行します。その姿が、晩年のヴィスコンティと重なる教授を演じるのは、バート・ランカスターです。

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