イタリア映画のひとびと > K-O
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◇ Laura Antonelli ラウラ・アントネッリ | (1941 〜 ) ポーラ、 ユーゴスラヴィア 生まれ |
主な出演作
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70年代のセックス・シンボル的な女優であったが、ヴィスコンティの遺作「イノセント」で貞淑で従順な妻を好演。 ヴィスコンティによれば、彼女は「イノセント」の原作者ダヌンツィオ好みの女優だったという。そしてヴィスコンティ自身は「ヴィーナスの体をしている」という賛辞を彼女におくっている。 90年代に麻薬の所持で逮捕され映画界からは遠ざかっている。 |
◆ Liliana Cavani リリアーナ・カヴァーニ | (1936 〜 ) カルピ、 イタリア 生まれ |
主な作品 | 現代イタリア映画を代表する監督のひとり(異色女流監督といわれることも)。卒論として書いた「ヴィスコンティ論」が本人から激賞されたという話も残っている。 日本では未公開だが、デビュー作は66年の「Fancesco d'Assisi」。89年の「フランチェスコ」でも同主題を扱っている。 |
◆ Luchino Visconti ルキノ・ヴィスコンティ | (1906/11/02 〜
1976/03/17) ミラノ、 イタリア 生まれ |
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主な作品
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中世から続く名門貴族ヴィスコンティ家に生まれる。ヴィスコンティ家はスカラ座創立以来のパトロンでもあり、両親も音楽・演劇の愛好家であったため、舞台演出家として活動していた時期もある。 デビュー作「郵便配達は二度ベルを鳴らす」はネオレアリズモの先駆的作品として知られるが、その後「夏の嵐」では演劇的な要素を映画に取り入れ、オペラ的な様式美とリアリズムの融合を図り、ヴィスコンティ独自の世界を作り上げる。 晩年の”ドイツ3部作”(「地獄に堕ちた勇者ども」「ベニスに死す」「ルートヴィヒ」)では、彼の19世紀文化への傾倒が顕著に見られる。また、これらは退廃と様式美を感じさせる作品である。 →
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◇ Marcello Mastroianni マルチェロ・マストロヤンニ | (1924 〜 1996)
ローマ(ローマ南方のフォンタナ・リーリ)、 イタリア 生まれ |
出演作
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”イタリア映画の顔”というべき俳優。![]() 生涯で約150本の映画に出演。 戦後のイタリア映画史は彼の映画歴と重なる部分が大きい。フェリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカなどのイタリア映画の巨匠といわれる監督ばかりでなく、アントニオーニ、ジェルミ、スコーラ、タヴィアーニ、トルナトーレなど、主だったイタリアの監督の映画に幅広く出演している。 また、映画以前には、アマチュア劇団などで活動しており、ヴィスコンティ演出の舞台に立ったこともある。 生真面目な役もあるが、ちょっとおどけた不真面目な役も多い。そんな役を演じても憎めないところが彼の魅力であろう。 ローマがマストロヤンニのためにトレビの泉の水を止めたことがある。それは、マストロヤンニの死に際して、ローマから彼への追悼の意を表すためであり、またそれが、「甘い生活」の印象的なシーンを想起してのことだというのはいうまでもない。
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◇ Massimo Troisi マッシモ・トロイージ | (1953 〜 1995) ナポリ、イタリア 生まれ |
主な出演作 | 日本では「イル・ポスティーノ」のヒットで知られる俳優。 70年代には、コメディアンとしてTV出演、人気を博す。また、81年には自らが監督・脚本・主演と三役をこなした「Ricomincio da tre(3からやりなおし)[日本未公開]」が、本国では2年間のロングランを記録。国際的に知られるようになったのは「スプレンドール」出演がきっかけ。 原作が気に入り、監督のマイケル・ラドフォードを口説き、心臓手術を延期して取り組んだ「イル・ポスティーノ」。その撮影終了12時間後に夭折。葬儀には1万人以上のファンがつめかけたという。 |
◆◇ Nanni Moretti ナンニ・モレッティ | (1953 〜 ) ブルニコ(ボルツァノ県)、イタリア 生まれ |
主な作品
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監督・主演だけでなく、原案も脚本もこなすマルチ・プレーヤー。どの作品も主人公は「左翼系病的マザコンおやぢ」モレッティの分身的存在である。 学生時代には水球の選手として活躍し、ナショナルチームの選手に選ばれたこともある。また、一時映画界入りを断念しようとした際、水球選手として活動していたこともあり、それが、コミュニストの水球選手を描いた作品「赤いシュート」につながったのかもしれない。 ローマのトラステヴェーレ地区、インドゥーノ通りには、モレッティの映画館”Nuovo Sacher”があり、独立系の映画を上映している。 なお、出身地はブルニコだが、ローマ育ちのため、典型的なロマーノなのだそうだ。 |
◇ Nicoletta Braschi ニコレッタ・ブラスキ | (1960 〜 ) チェザーナ、イタリア 生まれ |
主な出演作
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夫は映画監督・俳優のロベルト・ベニーニ。 主にベニーニの作品に出演しているが、それ以外でも、ジム・ジャームッシュやベルトルッチの作品にも出演している。 |
◇ Omero Antonutti オメロ・アントヌッティ | (1935 〜 ) バジリアーノ、 ウディネ、 イタリア 生まれ |
主な出演作
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初期のタヴィアーニ作品の常連。本国ではTV出演も多い。 |
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