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新作や未公開の作品、BBSで話題になった旧作のデータファイル。

…… 新作・旧作に関わらず、「映画案内」未収録作品のデータファイルです。劇場公開・ソフト発売または地上波・BSで放映され、きみちのレビューが追加されたものは、「イタリア映画案内」に移動します。

 新作  (公開決定)    旧作、一般公開済 、ソフト発売作品
 

 

 

永遠のマリア・カラス Callas forever

わが青春のフロレンス Metello

パルチザン 対ナチス解放戦線 / Il partigiano Johnny

復活 Resurrezione

ヘヴン / Heaven

HOTEL Hotel

愛のエチュード /

ミニミニ大作戦 / The Italian job

不滅の名優マルチェロ・マストロヤンニ マルチェロ、私は忘れない Marcello Mastroianni, Mi ricordo, si' mi ricordo

愛の勝利 The triumph of love

私のイタリア映画旅行 Il mio viaggio in Italia

 新作  (公開未定)     映画祭にて上映済みの作品

[不公平な競争] Concorrenza sleale

Almost blue

Chiedimi se sono felice

Il parole di mio padre

L'ultimo bacio

 

死ぬほどターノ Tano da morire

聖アントニオと盗人たち La lingua del santo

目をつむって Con gli occhi chiusi

ぼくらの世代 La mia generazione

笑う男  Tu ridi

 


不滅の名優マルチェロ・マストロヤンニ (TV放映時のタイトル)/ マルチェロ、私は忘れない (映画祭上映時のタイトル)/ Marcello Mastroianni, Mi ricordo, si' mi ricordo

『世界の始まりへの旅』撮影中の合間に行われたインタビューをまとめた自伝的内容。


◎ 1997年の東京国際映画祭で、マストロヤンニ追悼ということで、 "Marcello Mastroianni, Mi ricordo, si' mi ricordo"(わたしは覚えている)というマストロヤンニへのインタビュー形式の映画が上映されました。監督は晩年マストロヤンニの私生活でもパートナーだった女性で舞台挨拶にも来ていました.事前のお知らせがあまり大々的に行われなかったためか会場に集まった人数は50人にも満たない程で、その監督もしきりに残念だと連発していましたが、本当にあの作品はヴィデオ化をしてい欲しいと思います。というのも、マストロヤンニの人生観や演技という行為に対する考え方が非常に自然に彼自信の口から語られており、とても興味深かったからです。肩の力の抜けた、飾らない素顔のマストロヤンニを垣間見た気がして、不思議と心が和んだのを良く覚えています。(Gsさん)

◎ 私も彼の映画見ましたよ。当時リンガビーバに通っていましたが観客が少ないので、動員をかけられたような形でした。私はもちろん喜んで参加したのですが。
女性監督の話も分かりやすいイタリア語でしたが、観客が少なくて気の毒でした。彼はとても鷹揚で親切な人らしく、モロッコだかチュニジアの人だかを雇っていたら使用人の友達とか仲間までが庭にテントをはって住み始めまるで野外キャンプ場みたいになりそうになったとかという話でした。
Signora Forseさん)


ロケ地 /  ポルトガル


製作 / 1997 イタリア
監督 / アンナ・マリア・タトー
キャスト /
マルチェロ・マストロヤンニ

日本公開 / 97年に東京国際映画祭で上映、2004年NHK BS2にて放映
媒体 / VIDEO, DVD(オールリージョン)
      (ともに輸入版[アメリカ]。イタリア語音声、英語字幕)

書籍 / インタビュー内容を収録『マストロヤンニ自伝』 小学館 押場靖志【訳】

『マルチェロ、私は忘れない』の中の言葉を本にしたものらしいのですが、さすがマストロヤンニだけあって、出てくる話が楽しい楽しい。
まだ10代のころに、デシーカに直談判してエキストラの仕事をお願いしたとか、フェリーニとのエピソードとか、イタリア映画ファンには興味をそそる話ばかりです。フェリーニのエピソードって、いろんな本に出てたりするけど、スコラやマルコ・フェレーリやモニッチェリのことなんて、そうそうお目にかかれませんからね。 (やまねこさん)

エピソードの羅列が、彼の場合はイタリア映画史になってしまうのがすごい。本文もさることながら、巻末資料の年表中の各映画作品に対するコメントや、関連事項索引の内容も興味深いです。(きみち)

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ヘヴン / Heaven

<ストーリー>

トリノが舞台。英語教師のフィリッパは、夫を死に追いやった男を殺害しようと計画していた。計画は成功したかにみえたが、実は目的の男は死んでいなかったばかりか、関係のない人が巻き添えで死亡してしまったことを知ったフィリッパは、取調べ中に気を失い倒れてしまった。その時に彼女を助けたフィリッポは彼女に恋してしまう。二人は、警察から逃げ、目的の男を殺害し、トスカーナへと向かう……。

 


  • 劇場予告で「ソノ カラビニエリ」なんていうセリフがあったので、イタリア語の部分も出てくるんだなあと思って見に行ったら、なんと全体のセリフの90%ぐらいが立派な(?)イタリア語で、その辺のイタリア映画よりよっぽどイタリアっぽく感じました。はまり役のケイト・ブランシェットの相手を演じる男性が、予告のとき既に「ああ、60セカンズ(ばっりばりハリウッド映画)に出ていたニコラス・ケイジの足をひっぱりまくる頭の弱くて救いようのないむかつく愚弟だぁ!」と思い出してしまい、そのイメージが最後までずっと拭い去れず残念でした。別の俳優に演じてほしかったなあ。ってこれは私のあまりに勝手な言い分です。 (もにかさん)
  • 大事な情報として、キェシロフスキの遺稿の映画化ですよね。
    その他、シドニー・ポラックが製作総指揮が名を連ねているという超豪華版。

    でも、やはり何といっても関心事はトム・ティクヴァ監督の「ラン・ローラ・ラン」以来の日本公開作品であるということ。「ラン・ローラ・ラン」は強烈な印象でしたからね。

    全体のカラーをまとめているのは、やはりミンゲラ、イタリアロケというのも「リプリー」の流れということでしょう。

    でも、それさえも凌ぐのがティクヴァの技ですね。冒頭のシークエンスから、時計の音に繋ぐあたりからして、すでにこの人で、以後、ひとつ上から地上に潜り込む感じやら、常に画面の隅々に張り渡る緊張感は見事。落ち着きのある話運びかと思えば、テンポを持って自分の世界で表現する。、、、とか、言って、たった2作で監督の世界を理解できるわけないのですから、前作のイメージを払拭できないということなのでしょう。

    これだけ、個性のある人が集まれば、それぞれにご贔屓のカラーを見つけられますよね。なかなか、うまい作戦です。 (
    H-Snowさん

ロケ地 /  トリノ、トスカーナ


製作 / 2002 ドイツ/イギリス/アメリカ/フランス
監督   / トム・ティクヴァ
脚本 / クシシュトフ・キエシロフスキ

キャスト / フィリッパ ケイト・ブランシェット
フィリッポ
ジョヴァンニ・リビシ
フィリッポの父親
 レモ・ジローネ
レッジーナ
ステファニア・ロッカ

媒体 / DVD

→ Official site

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ギャング・オブ・シチリア 沈黙の掟 / Placido Rizzotto

<ストーリー>

1948年、シチリアでマフィアと戦った男の実話を元にした作品。

(参考 − ヴェネツィア映画祭オフィシャルサイト


ロケ地 /  


製作 / 2000 イタリア
監督 / パスクワーレ・シメーカ 

キャスト / プラシド・リゾット … マルチェロ・マッツァレッラ

日本公開 / 未定 (2003年VIDEO発売)

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ミニミニ大作戦 / The Italian job

 


◎  これも69年の同名映画のリメイク。ミニ・クーパーが主役の作品ですから、元はもちろんイギリス製。オフィシャル・サイトによれば、あまりのアクションの激しさに、今後ヴェネツィアでの映画撮影が一切禁止になったとか。

この映画の内容よりも、映画撮影禁止ということの真偽と、その範囲がどこまで及ぶのかということのほうが気になります。(笑)   (きみち)


ロケ地 /  ヴェネツィア、ジェノヴァ、カナゼイ(トレント)アメリカ、カナダ


製作 / 2002 アメリカ・フランス・イギリス [英語/ロシア語作品]
監督 / F・ゲイリー・グレイ

キャスト / チャーリーマーク・ウォールバーグ
スティーヴ … エドワード・ノートン
ステラ
 … シャーリーズ・セロン
媒体 / VIDEO, DVD
サウンドトラック / ミニミニ大作戦

→ Official site
→ 
Official site (英語)

 

 

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ミニミニ大作戦

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永遠のマリア・カラス / Callas forever

 


◎ マリア・カラスの物語の映画化が決定。監督はフランコ・ゼッフィレッリ(オペラとくれば・・・・でしょうか)。カラス役には「星降る夜のリストランテ」のファニー・アルダン。相手役のマネージャーにはジェレミー・アイアンズという顔ぶれ。現在製作中で、7月のパリでの撮影を皮切りにスペインロケ、ルーマニアでのスタジオ撮影が予定されているそうです。(2002/きみち)

◎ 主演のマリア・カラス役をかのファニー・アルダンが演じるそうです。
確かにファニー・アルダンの強さはイメージにあっているかも。
でも、この人、歌は歌えないような、、、(「8人の女たち」では歌ってましたが、、)  (H-Snowさん

◎ 大丈夫ですよん。ちゃんとマリア・カラスの古い録音が吹替えです。(ちなみに「吹替え」というのがこの映画の鍵です・・・)

ちょっと余分な描写もあるけれど、日本公演のシーンがあったりして、親しみが持てました。お薦めですよ! 実際に往年のマリア・カラスが住んでいた、パリのG.Mandel通りをいつか尋ねて見たくなりました。

映画の監督としてだけでなく、実際にオペラ演出で関わりのあったゼフィレッリ氏だからこそ触れられた、マリアカラスのノンフィクションの私生活が描かれていたと思います。早く日本で公開になって、感想を伺いたいです! (ギアッチョペルファヴォーレさん)

◎ zeffirelliのアイデアが良かった。カラスの舞台を再現するのは
彼の夢でもあったのではないでしょうか?

私はカラスのゴシップを耳にはさんで育った年代ですけれども
自己主張の強い、優れた歌手であったこと以外は知らないので野次馬的な
興味もあって見に行きましたが、カラスを知らない世代の人の感想も聞いてみたい気がします。

それにしても音楽が素晴らしい、(カルメンなのでいっそう。)
オペラは劇場で見るのが一番だと思っていましたが、映画には舞台では使えない
close upという強力な武器があることを
認識させられました。(一番つまらないのはビデオというところでしょうか。)    (Signora Forseさん


ロケ地 /  パリ、スペイン、ルーマニア


製作 / 2002 イタリア・フランス・スペイン・イギリス・ルーマニア [英語/フランス語/イタリア語作品]
監督・脚本 /
フランコ・ゼッフィレッリ

キャスト / マリア・カラス …ファニー・アルダン
ラリー・ケリー(カラスのマネージャー) … ジェレミー・アイアンズ
媒体 / VIDEO, DVD
サウンドトラック / カラス・フォーエバー

関連書籍 / ・ アン エドワーズ 『マリア・カラスという生きかた』音楽之友社
           岸 純信 【訳】
         ・ フランコ・ゼッフィレッリ 『ゼッフィレッリ自伝』 東京創元社
           木村 博江【訳】 … 実際のゼッフィレッリとカラスとの関係に
           ついて、ところどころに書かれている。フィクションである映画
           作品と合わせて読むと、おもしろい。

→ Official site
→ 
Official site (イタリア語)

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わが青春のフロレンス / Metello

<ストーリー>

19世紀末のフィレンツェが舞台。時代は労働運動が盛んな時期であった。メテッロも労働運動に身を投じているひとりであったが、同時に絶えず女性に心を奪われてもいた。労働運動が原因で投獄されることもあったが、妻・エルシリアはそんなメテッロを愛し続けるのだった。


◎ 1900年代のフィレンツェを舞台にした映画で、今は華やかなフィレンツェにこんな過去があったのかと感無量でした。しっとりとした良い映画です。原題は Metelloです。第一子にLiberoと言う名をつけるのがおかしい。 (Signora Forseさん


ロケ地 / フィレンツェ


製作 / 1970 イタリア
監督 / マウロ・ボロニーニ
原作 / ヴァスコ・プラトリーニ (「家族日誌」)
音楽 / 
エンニオ・モリコーネ

キャスト / メテッロ … マッシモ・ラニエリ
エルシリア … オッタヴィア・ピッコロ
ヴィオラ … ルチア・ボゼー
イディーナ … ティナ・オーモン
ベット … フランク・ヴォルフ

媒体 / VIDEO, DVD

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パルチザン 対ナチス解放戦線 Il partigiano Johnny

<ストーリー>

9月8日(イタリア政府が連合軍と休戦協定を結んだ日。これを機にドイツ軍はナポリ以北を支配)過ぎにアルバに戻った英文学専攻の学生・ジョニーは、パルチザンのグループに合流するためランゲの丘に向かった。ドイツ軍の攻撃でそのグループが散り散りになった後、 ジョニーは別のグループに入るが、どちらのグループも彼にとって居心地のいいものではなかった。ナチ・ファシストの一斉検挙後、厳しい44年の冬、略奪した農場主の家で寒さと飢えに苦しみながら、ジョニーは自分が孤独であることに気づく。彼はそういった極限状態になってようやく自己の器とパルチザンになった理由に気づいたのだ。冬が終わり、友人のピエールが再組織したグループがファシストの後を追った時、ジョニーは志願して……。

(キエーザ談) 今日、「Il partigiano Johnny」は、挑戦であり、欲望である。 時代遅れであることへの挑戦、そして真実への欲望なのである。終生のパルチザンである、ある著名な女性はこう言う。「私たちはすべての文書を焼き払い”伝説”にしてしまうべきだった。そうすれば、素晴らしい伝説となっただろうに」。ジョニーは想い出も価値観も記念日も、何もかも燃やしてしまう。そして残ったものは、ストーリーと、悲劇と、感動。時を越えて、これからの平凡な日に、小さくも重要なこと。

(参考 − ヴェネツィア映画祭オフィシャルサイト

→ Official site (イタリア語)


ロケ地 /  アルバ、アクイテルメ


製作 / 2000 イタリア
監督 / グイド・キエーザ 

キャスト / ジョニー … ステファノ・ディオニジ

日本公開 / 未定 (VIDEO発売)

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