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CinemaItalia資料 〜 イタリア映画を知る本

CinemaItaliaで紹介している作品データ等の収集にあたり、以下の書籍、雑誌を参考にしました。
(個々の作品についての資料は、各作品の欄に記載してあります。)
また、参考にさせていただいた映画関連、イタリア関連のサイトについては、
リンク集にまとめてあります。
(オンライン書店へのリンク付き)
 

映画100年STORYまるかじり (イタリア篇)
柳沢一博 著朝日新聞社
日本未公開作品も含め、イタリア映画210本を紹介しているまさに"まるかじり"の1冊。1912年のサイレント映画「クオ・ヴァジス」に始まって、1994年の「親愛なる日記」までが網羅されています。各作品の紹介ページは、簡単な説明、 詳細なストーリー、俳優などの基本情報と写真から構成されており、巻末にイタリア映画年表と原語表記つきのイタリア映画作品名・人名索引も付いているので便利。筆者の作品に対する感想や批評はなく客観的な内容ですが、作品のストーリーが書かれている本はほとんどないので、貴重な1冊です。CinemaItaliaでも"復習用"資料として愛用しています。

気をつけなければならないのは、ストーリーが結末まで書かれていることと、94年の作品は刊行時点で未公開であったため、タイトルが公開時のタイトルと異なっていること(「アパッショナート」は「皮膚なしで」というように、直訳のタイトルがつけられている)。

同様にフランス篇アメリカ篇も刊行されているけれど、内容が一番充実しているのは、このイタリア篇。

イタリア・都市の歩き方
(田中千世子 著・講談社現代新書)

イタリアの都市を舞台にした映画作品に絡めて、各都市を紹介しています。取り上げられているのは、フィレンツェとトスカーナ、ヴェネツィア、ミラノと北部都市、ナポリ、シチリア、ローマ。イタリア映画に限らず、イタリアロケの作品も含めて紹介しているので、CinemaItaliaのためにあるのではないか(笑)と思ったほどの1冊。

都市のガイドとしてはもちろん、各都市・各作品に関するエピソードが随所に織り込まれているので、エッセイとしてもおもしろい。巻末には、取り上げられている作品の情報が都市別に整理されているので、使いやすいです。

イタリア映画を読む―リアリズムとロマネスクの饗宴
柳沢一博 著 フィルムアート社
前述の「映画100年STORYまるかじり」と同じ著者。こちらでは、1945年の「無防備都市」から1999年の「海の上のピアニスト」までをカバー。といっても、映画関連の雑誌や、公開時のパンフレット、LDのライナーなどとして書かれた作品評を集めたもの。だから、それぞれの映画製作の背景や、当時の評判が織り込まれた作品評で、作品のあらすじ的な部分は最小限に留められています。作品周辺を深く知りたい時(特にネット普及以前の作品について)に、役立ちます。 私のような"裏話好き"にはかかせない1冊。

後半の映画監督評は、ヴィスコンティロッセリーニという巨匠にとどまらず、取り上げられることの少ない、カヴァーニやアヴァーティなどについても書かれているので、興味深いです。

ヨーロッパ ニューシネマ名作全史
(田山力哉 著 ・ 社会思想社)
イタリアを舞台としたヨーロッパ映画について知りたいときに重宝する本です。イタリア・フランスについては「映画100年STORYまるかじり」などでもカバーできますが、それ以外のヨーロッパ映画となると、網羅的な本があまりありません。また、あくまでもイタリアメインの私としては、イタリア以外が主たるテーマの高価な書籍には手を出したくない。この『ヨーロッパ ニューシネマ名作全史 』 は文庫ながら、取り上げている作品の簡単なストーリー、見どころ、作品にまつわるエピソードが収められていて、イタリアロケのヨーロッパ映画を探すのに、うってつけなのです。
読まずにわかる!シェイクスピア
(根村 かやの、加藤 孝幸 著 ・ アスペクト)

サブタイトルに"「おお、ロミオ!」しか知らないあなたのための入門ガイド"とあるとおり、シェイクスピア初心者向けのガイド。イタリアを舞台にしたシェイクスピア作品は、「ロミオとジュリエット」を始めとして数々ありますから、シェイクスピア作品を映画化したイタリア映画・イタリアロケ映画もいくつもあるわけですが、主たる興味がイタリアである場合、その原作を読破する気力はない(苦笑)。でも、原作についても興味がある、という程度の知識欲を満たすのに最適です。

とはいえ、やわらかい文章で書かれた作品解説、登場人物の相関図、キーワードの解説に加え、戯曲として書かれたシェイクスピアはまず映像で見るべし、とばかりに、映画化された作品も丁寧に紹介されているのはありがたい。

巻末には、日本人俳優でのキャスティングアイデアをテーマにした座談会が収録されていて、たとえば「から騒ぎ」のドン・ペドロに小暮閣下を持ってきちゃったりしているんです。

ドン・ペドローはケネス・ブラナーの映画ではデンゼル・ワシントンが演じた役なのに、ここでは白塗りなんですね。

なんて、感想が(笑)

 

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